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収蔵資料を紹介します。【その22】

テーマ:     公開日:2026年09月25日

本日9月25日の月は、今年の「中秋の名月」にあたります。


写真は、2013年の「中秋の名月」前日に、小平のガスミュージアムで撮影をした月の姿です。
(撮影:2013年9月18日)

「中秋の名月」とは、旧暦(太陰太陽暦)の8月15日の夜に見える月のことです。
旧暦では7月から9月を「秋」としており、その真ん中の日である8月15日を「中秋」と呼びました。
この時期は芋類の収穫期にあたるため「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれます。中国から伝わり、貴族の間で
「観月の宴」として広がりました。
江戸時代には庶民にも普及し、現在の形になったといわれています。

館庭のガス燈と月の姿(撮影:2013年9月18日)


「中秋の名月」は満月というイメージが強いですが、今年は翌々日の27日が満月となり、日付が2日ずれます。
天文学上、満月とは地球から見て太陽と月が反対方向になった瞬間の状態を指しますが、国立天文台の
「ほしぞら情報」によると、今回の満月の時刻は9月27日01時49分となります。

大川岸一之橋遠景
小林清親 明治13年(1880)

さて、今回ご紹介する作品では、隅田川(大川)左岸に注ぐ竪川(たてかわ)の河口付近に架かる「一之橋」を
対岸より眺めた風景が描かれています。夜の隅田川岸を二人引きの人力車で急ぐ女性が、背景の月とともに
シルエットで表現されており、月の光による影をあえて描くことで、月明かりの強さを強調した作品です。
月には「暈(かさ)」がかかった様子が描かれているほか、月光と対岸の建物から漏れる光を描き分けることで、
川面の揺らめきが見事に表現されています。

現在、この作品が描かれた場所から対岸を望むには堤防の上へ出なければならず、当時とは景観が様変わりして
います。

今の竪川河口付近の風景(2014年撮影)


みなさん、今夜、空が晴れていましたら、月を眺めてみませんか?

 

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