
ガスミュージアムブログ
収蔵資料を紹介します。【その21】
テーマ:バックヤードから 公開日:2026年09月20日
今回ご紹介するのは、日本で初めて圧電式自動点火装置を搭載した小型湯沸器「KG-A4号湯沸器」です。
「ガス瞬間湯沸器」とも呼ばれるこの製品は、水道管と直接接続し、必要な時だけお湯を沸かすことができる
画期的な製品でした。
それまでの小型湯沸器は、マッチなどで一度種火を灯してから、メインバーナーと水栓を同時に開けてお湯を
沸かす必要がありました。しかし、本製品は「圧電素子」による火花で点火するため、マッチが不要になった
だけでなく、種火を灯し続ける必要もなくなりました。これにより、利便性の向上に加え、ガスの消費量も
抑えることが可能となりました。
さらに「KG-A4号湯沸器」は、プレス部品を多用することで量産性を高めた設計となっており、一般家庭の
台所へ湯沸器が普及する大きな原動力となりました。
その優れた操作性は瞬く間に人々に受け入れられ、昭和43年(1968)のカタログに掲載されている小型湯沸器は、
すべてこの圧電式自動点火装置付きの製品となっています。
当時のカタログの中には「KG-A4号湯沸器」原寸大サイズの写真を掲載したものがあり、製品の紹介と併せて、
お客様の台所に湯沸器を設置したときの様子を確認することができました。
ガスミュージアムでは、「KG-A4号湯沸器」が登場した当時の公団住宅の台所を忠実に再現しています。
「KG-A4号湯沸器」と共に、実際に使われていたステンレス製の流し台、戸棚やガスコンロが展示されており、
昭和40年代初頭の懐かしい暮らしの風景を体感いただけます。
再現された昭和の台所に設置されたガス湯沸器のある風景を、ぜひ現地でご覧ください。
皆様のご来館を心よりお待ちしております。
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