
ガスミュージアムブログ
収蔵資料を紹介します。【その19】
テーマ:バックヤードから 公開日:2026年08月07日
今回紹介する資料は、昭和46年(1971)に誕生した、直火・強制対流式ガスオーブンの「コンベック」です。
従来のガスオーブンは、庫内の食材をガスの燃焼熱で包み込むように加熱する方式が主流でした。しかし、
昭和40年(1965)に家庭用電子レンジが登場したことを受け、株式会社林内製作所(現:リンナイ株式会社)と
大阪ガス株式会社が共同開発し、新たな調理器具として世に送り出したのが、ガスコンベクションオーブン
「コンベック」です。
製品の原型は、昭和42年(1967)にアメリカで開発された、直火式の強制対流式ガスオーブンが国内に紹介された
ことに影響を受け、本製品は、その技術をベースに日本人が使いやすいよう改良が重ねられました。
構造上の大きな特徴は、ガス燃焼室からの熱気を内蔵ファンで吸い込み、庫内へ強制的に送り込んで循環させる
点にあります。これにより、従来の自然対流式オーブンと比較して、より高速かつ均一な加熱調理が可能となり
ました。
機能面では、これまでの調理器具の枠を超え、「焼く」「煮る」「蒸す」「炊く」「揚げる」といった多彩な
調理を一台でこなす多才さを備えていました。また一度に大量の調理ができるだけでなく、異なる食材の同時
調理や、電子レンジを意識した冷凍食品の解凍機能も搭載した、当時としては画期的な多機能調理器でした。
全く新しい概念のガス機器であったため、普及に向けては製造・販売部門が密に連携しました。具体的な調理
方法を紹介する「クッキングブック」の制作や、専門スタッフによる各地での調理実演会の開催など、製品の
魅力を直接体験できる機会を積極的に設けることで、その利便性を広く伝えていきました。
現在、ガスミュージアムで開催中の企画展会場にて、本製品の実物を展示しております。
企画展 「~ガスと紡ぐ甘い思い出~ 『お菓子四季折々』展」
↑
こちらをクリックするとご覧頂けます。
企画展のご見学とあわせて、日本の食卓に革新をもたらした本製品をぜひ間近でご覧ください。
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