
ガスミュージアムブログ
収蔵資料を紹介します。【その17】
テーマ:バックヤードから 公開日:2026年06月28日

「コロンビア二口七輪」 明治37年(1904)
今回ご紹介する資料は、明治37年(1904)に東京ガスが発行したカタログで紹介されている二口のガスコンロで、
イギリスからの輸入品で、当時国内で実際に使用されていた製品です。
明治41年(1908)のカタログでは、販売価格が4円10銭と紹介されています。
(参考:明治40年(1907)の米10キロの東京の標準価格は1円56銭でした。)
フラットなコンロ面の下に配置されたガスバーナーにはマッチなどで点火し、コンロ手前にはガスコックと空気
調整孔があり、火力を調節して煮炊きを行うことができました。カタログに掲載された製品では、茶釜やヤカン
などでお湯を沸かす様子が紹介されています。

「同コンロ ガスコックと空気調整孔」

カタログ「瓦斯営業案内」 明治37年(1904)より
当時の国内の調理器具は、薪などを燃料としたかまどでの利用に合わせて、直接炎で加熱することに適した底が
丸い形状をしていました。
一方、西洋では底の平らな調理器具が普及しており、ご紹介するガスコンロも平底の調理器具に合わせた形状を
していました。
この二口のガスコンロは、明治35年(1902)に登場した「瓦斯竈(がすかまど)」と共に、当時の新聞広告でも
取り上げられています。

広告「たった一本のマッチで」
「報知新聞」 明治37年(1904)

同広告 拡大部分
120年以上も前に海を越えて日本に渡り、現在まで大切にされてきたガスコンロは、当館館内で常設展示をして
おりますので、ぜひその姿をご覧にいらしてください。
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