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収蔵資料を紹介します。【その16】

テーマ:     公開日:2026年06月18日

関東地方も梅雨の時期に入り、天候の不安定な日々が続いております。
先日、当館でも急な局地的豪雨(ゲリラ豪雨)に見舞われ、その激しさに驚きました。

ガスミュージアム豪雨風景 撮影:2026年6月12日

よく耳にする「集中豪雨」は、長さ50〜300km、幅20〜50kmの線状降水帯が大雨を降らせる自然現象ですが、「局地的豪雨」は20〜30km四方の積乱雲から降る大雨を指します。「局地的豪雨」に似た言葉として「夕立」がありますが、両者の違いは洪水などの災害をもたらす可能性の有無にあると言われています。

今回ご紹介する作品は、蓮の花が咲き誇る上野不忍池の岸辺を襲った「夕立」の風景が描かれています。

不忍池畔雨中図 小林清親 年不明


雨の中を進む母親は、洋傘を差し、着物の裾をたくし上げ、子供は被った菰(こも:草を編んで織った敷物)の中からこちらをのぞき見ています。灰色の雨雲に覆われた空では、遠くに雲の切れ間が広がり始めており、天候の微妙な変化を捉えた作品です。
まさに一瞬の風景を切り取って描かれた様子がうかがえ、母親の差す洋傘が明治という時代背景を伝えています。

ご紹介した作品は、6月28日(日)までガスミュージアムで開催中の企画展 『~祈り・学び・行楽~ 「明治の上野公園 三つの顔」展』にてご覧いただけます。

皆様のご来館を心よりお待ちしております。

 

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