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ガス灯を探しに行こう!第14回 国内外のガス灯が輝くガスミュージアム

テーマ:     公開日:2023年10月29日

これまで、ガスミュージアムブログ『ガス灯を探しに』では、都内を中心に街中でガス灯のある場所を訪れて歴史をご紹介してきました。
今回はロンドン、パリ、東京、横浜… と様々な場所で使われていたガス灯を1度に見る事ができる、とっておきの場所をご紹介します。

それは東京都小平市にある『ガスミュージアム』です。
ガスミュージアムではガス灯20基を実際に点灯しています。

どれもかつて街の中で実際に使用されていたものです。
ガス灯の頭の部分は劣化しやすいため再現し、柱は当時の物を10年に1度塗り直しを
し、保存ながら使用しています。

明治5年(1872) 9月29日(新暦10月31日)に、日本最初のガス事業として灯った横浜のガス灯です。
炎の部分がとてもめずらしく、魚の尾ひれの様な形をしています。
このガス事業の始まりを記念して10月31日は『ガスの記念日』となりました。

こちらはイギリスのロンドンで使用されていたガス灯。
イギリスのガス灯修繕を行う会社から寄贈いただいたものです。
柱をよく見てみると当時の刻印も残されています。

他のガス灯から少し離れたところにあるのは140年ほど前にフランス パリの街を照らしていたガス灯。

昭和45年に当時の東京ガス監査役に日仏文化交流の証としてフランス大使館より送られたガス灯を館に寄贈いただきました。
このガス灯を見るとパリの街に行った気持ちになれて素敵!とおっしゃるお客さまもいらっしゃいます。

それぞれのガス灯の詳細や縁のある場所について、過去のブログでも5回ほどご紹介しています。

『横浜のガス灯』 
ガス灯を探しに行こう! 第1回 横浜のガス灯
ガス灯を探しに行こう! 第8回 ガス灯発祥の地 横浜本町小学校

『浜離宮のガス灯』
ガス灯を探しに行こう! 第4回 丸の内 三菱一号館のガス灯

『新宿淀橋のガス灯』
ガス灯を探しに行こう! 第6回 新宿淀橋のガス灯

『湯島天神のガス灯』
ガス灯を探しに行こう!第9回 湯島天神のガス灯

いくつものガス灯を同時に見る事ができる『ガスミュージアム』は、昭和42年に東京ガスの発展過程の貴重な文献・器具・絵画を収集して、都市ガス事業成長の歴史を社内外に紹介することを目的に設立されました。(当時の名称はがす資料館)

館の設立が計画されていた当時、明治39年文京区本郷に建てられ、修繕を重ねながら
慣れ親しまれた『東京瓦斯 本郷出張所』の建物が道路拡幅のために壊される事になっていました。その貴重な明治時代の建築を後世に残すため一部建材を再使用して移設復元し資料館として復活させる事となり、現在の『ガス灯館』が誕生しました。


             開館当初のがす資料館の様子。なんと畑があります。


             現在の『ガス灯館』

そして昭和52年には現在の『くらし館』となる建物が完成します。
こちらは明治45年に建てられた東京瓦斯千住工場計量器室を復元したものです。


             千住工場計量器室取り壊し前の写真


         現在の『くらし館』。多くの人々の尽力によって元の姿に近い形で復元されています

明治時代の象徴とも言われたガス灯と赤レンガの建物の両方を楽しめるのも
ガスミュージアムの魅力です。

そして、こんなところにも…

お手洗いの入り口にあるこちらのガス灯は1986年に設置された、
当館のガス灯の中では比較的新しいものです。
光り輝くガス灯のあかりを間近で見る事ができます。

次に紹介するのは、ガスミュージアムに来たなら是非見ていただきたいのが『点灯実演』!
ガス灯にあかりを灯しながら、ガス灯の歴史についてご紹介しています。
点灯実演の動画はこちら

【点灯実演】(各回約10分程度)
11:00/14:00/15:00の計三回開催しています
※イベント開催時には変更になる場合もございます。(2023年10月25日時点)

ガスミュージアムのガス灯についてご紹介してきましたが、
これからの季節はガス灯を楽しむのにとてもおすすめです

秋から冬にかけての日が短い季節は、開館時間中にガス灯が薄闇を照らす様子を
ご覧いただけます。夕暮れの中、光のハーモニーが刻々と変わる様子がとてもきれいです。

こちらは以前、雪が降った時の写真。

ガス灯は暖かいため雪が積もらないので、雪景色の中でも輝きを放ち、おしゃれなデザインを楽しめます。

ガスミュージアムではその日の天気によっても違った風景がみられますね。

是非、ガス灯の灯かりの下、人々の便利で安全なくらしを支えてきた都市ガスの歴史に触れてみませんか?

【担当K.S】

 

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