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瓦斯野炎男の美味しいミュージアム【大阪・関西万博編】 ~ガスパビリオンとエッグタルト~

テーマ:     公開日:2025年08月09日

こんにちは!ガスミュージアム専属リポーターの瓦斯野炎男です。
今回はなんと「2025大阪・関西万博」にやってきました。ガスミュージアムの専属リポーターとして、何が何でも「ガスパビリオン」を見学しなければなりません。というわけで、はるばる大阪・夢洲までやってきたのです。夢洲の駅を出て周りの人の流れに従うと、「EXPO 2025 OSAKA KANSAI」のゲートが見えてきました。荷物検査があるため、かなりの行列ができています。

少々時間はかかりましたが、テロなど何かあったら大変なので、大事な検査です。空港と同様に、トレイに時計やスマホを置いて金属探知機をくぐります。
ホッと一安心したところで、ミャクミャクさまの人だかりを横目に見ながら、大屋根リングへ向かいます。

想像以上に大きいです。さすが世界一の木造建築物ですね。

せっかくの機会ですから、大屋根リングに上がってみましょう!一周約2kmのスカイウォークからは会場を一望できます。暑さのせいか、歩いている人は少なめです。

それでは次へ進みましょう!
本日はまず「美味しい」体験から。世界各国のパビリオンが並ぶ中で、私・瓦斯野炎男が選んだのはポルトガル館です。どうしても本場のナタ(エッグタルト)が食べたかったのです。

と、その前にポルトガル館を見学しましょう。建築家・隈研吾氏がデザインしており、外壁に吊り下げられたたくさんのロープは船をイメージしています。大屋根リングの上から見下ろすと、屋上のカーブが波打つ海面のように見えます。
館内に入ると、涼やかな青い照明がまるで海の底にいるかのような雰囲気を醸し出しています。1543年の鉄砲伝来に始まる日本とポルトガルの関係はとても深く、天ぷらやパン、コップなど、日本語の中にポルトガル語が語源とされる言葉が多いことには驚かされます。
また、「海から人間へのメッセージ」をテーマにした映像は、壁面のスクリーンだけでなく床にも投影されており、その迫力は圧巻です。

さて、海から地上に戻り、“美味しい”に向かいましょう。出口を出てすぐに、レストラン「Mar de Portugal」の入口があります。早速入ってみましょう!店内は外観と同様に、お洒落な雰囲気です。
まずはポルトガルの家庭料理、バカリャウ(干し鱈)料理です。コロッケとなっていますが、一般的なコロッケとは異なります。冷たい料理ですが、バカリャウがぎっしり詰まっていて、塩味がクセになる味わいです。

続いて、ガスパチョです。ガスパチョといえば隣国スペインの料理として有名ですが、暑い日には冷たいスープがたまりません。キンキンに冷えた白ワインと一緒にいただけば、最高の組み合わせです!

メインはタコのラガレイロ風グリルです。下茹でされているため、本当にやわらかく仕上がっており、オリーブオイルと塩加減が抜群です。付け合わせのジャガイモにも味がしっかり染みていて美味しいです。

デザートはお待ちかねの「パステル・デ・ナタ」、いわゆるエッグタルトです。香港でよく食べられているエッグタルトは、このパステル・デ・ナタの影響を受け、マカオで生まれたもののようです。

卵の風味がしっかりとしており、シナモンがかかっています。ポルトガルから空輸され、店内で焼き上げているそうで、焼き立ては格別に美味しいです。できれば3個くらい食べたいですね。先ほどテイクアウトは早々に売り切れてしまい、多くの方が行列から去っていったので心配していましたが、レストラン内では問題なくいただけました。

お腹も満たされたところで、いよいよ今回のメイン「ガスパビリオン」に向かいます。

「ガスパビリオン おばけワンダーランド」は、「化けろ、未来!」をコンセプトに、XRゴーグルを装着して「おばけ」たちと一緒に未来へ向けて「化ける」、ドキドキ・ワクワクの体験ができるエンターテインメントパビリオンです。ガスが燃えて生まれたCO₂が、新しいエネルギー「e-メタン」に化けて再び巡る、ガスのカーボンニュートラルに繋がる技術を紹介しています。

「バケルゴーグル」を使ってお化けの姿に変身しながら、楽しみつつ学べる仕組みです。

続いて、「化ける」展示エリアへ進みます。
「化けろ、CO₂」「化けろ、エネルギー」というテーマのもと、未来のエネルギーであるe-メタンについて詳しく解説しています。

また、「『化けろ、未来!』を合言葉に、いのち輝く未来社会への一歩を踏み出そう。」というメッセージも掲げられており、そこには環境にやさしい未来の都市ガス「e-メタン」があります。

最後に、おばけストアで記念メダルと、おばけワンダーランドのキャラクター「ミッチー」モチーフのお菓子を購入して、“お別れ”と言いたいところですが、今回は瓦斯野炎男として特別に大阪ガスメタネーション実証設備の見学もさせていただきます。見学は公式ホームページから予約可能です。
この施設は、「化けろ都市ガス!化けろ未来!」の思いを込めて「化けるLABO」と呼ばれています。。
「化けるLABO」では、万博会場内で回収されたCO₂を利用して新しいエネルギー「e-メタン」を製造する様子を見学できます。ガスパビリオンの裏側から専用バスに乗り、施設へ向かいます。万博会場に隣接しているため、すぐに到着します。到着後、プレゼンルームで概要説明を受けたのち、各設備を見学します。貸与されたタブレットを各設備にかざすと、「ガスパビリオン」のキャラクター「ミッチー」たちがわかりやすく解説してくれます。

バイオメタネーション設備は、大阪・関西万博の会場内で生ごみを発酵させて発生するCO₂や、会場内で回収予定のCO₂、さらに会場内で製造するグリーン水素をメタネーションにより合成し、e-メタンを製造する設備です。

グリーン水素の製造プラントでは、太陽光などの再生可能エネルギーで作られた電力を用いて水を分解し、水素と酸素を製造しています。
本施設で製造されたe-メタンは一般家庭約170件分に相当する量があり、会場内の都市ガス消費機器へ供給されています。迎賓館のガス厨房やガスコージェネレーションシステムでも利用されています。
地球温暖化が進む中、CO₂をリサイクルしてつくられるe-メタンは次世代エネルギーとして大いに期待されています。その理由の一つは、既存の都市ガスインフラ(都市ガス導管)をそのまま利用できる点にあります。「水素」も燃焼時にCO₂を排出しないため温暖化対策として期待されていますが、新たに供給網を構築する必要があり、莫大な投資が必要なため、現実的とは言い難い状況です。
一方、e-メタンは、東京ガスも横浜市で実証設備を用いて製造し、一定期間にわたり山下公園通りのガス灯(42灯)に活用する取り組みも実施しています。
いかがでしたでしょうか。今回の瓦斯野炎男の美味しいミュージアム、今最も暑い大阪・関西万博会場からお伝えしました。それではまたお会いしましょう!

 

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