こんにちは！ガスミュージアム専属リポーターの瓦斯野炎男です。
今回は、東京飯田橋にあります印刷博物館に行きたいと思いますが、その前に九段坂に寄りました。
現在、ガスミュージアムで開催している企画展「天気を映す明治の東京」展で展示されている
「九段坂五月雨：小林清親　明治13年(1880)」で描かれている「高燈籠」が気になったためです。

現在の場所は靖国通りの反対側ですが、燈籠は当時の面影を残しています。
「天気を映す明治の東京」展では、この他にも気象現象を描いた錦絵を多く展示しております。さらに、これらの美しい景色を後世に残すために東京ガスが取り組んでいる環境対策もご紹介しておりますのでぜひガスミュージアムまでお越しください。
https://www.gasmuseum.jp/gallery/20250408/

さて、今回の目的地、印刷博物館へ向かいましょう。地下鉄で一駅乗るよりも天気が良いので歩いていきましょう。飯田橋駅まで来たところで、なんとなくお腹が空いてきました。というのも、飯田橋と言えば神楽坂、神楽坂と言えばフレンチですよね。いろいろな説がありますが、一般的には「アンスティチュ・フランセ」（旧東京日仏学院）があるから、フレンチレストランが多いと言われています。日本では珍しいリヨンやブルゴーニュの郷土料理や、フランス人シェフの店もあり、美しく風情があり国際色豊かな街に溶け込んでいます。早速お目当ての店に向かいました。残念ながら、ランチはお休みのようです。期待させておいて申し訳ありません。お詫びのしるしとして、後日いただいた料理の写真だけでもご紹介します。

またまた脱線しているので戻りましょう。ここはきっぱりフレンチとお別れして、ぜひ皆さんに日本が誇る逸品をご紹介しましょう！それはアジフライです。

最近は行列の専門店もありますが、今回訪れたのは、とんかつ神楽坂「さくら」です。一般的な開いたアジフライではなく、丸々としたアジフライです。写真は重なっていて分かりにくいですが、2尾のアジフライです。衣はサクサク、身はふわっと柔らかく、おろしわさび醤油でさっぱりといただきます。タルタルソースでは合わない絶妙な美味しさです。ただし、このアジフライは期間限定ですので、食べたい方は事前にお店に確認いただいた方が安心です。

お腹も落ち着いたところで、メインディッシュのミュージアムに向かいます。印刷博物館はTOPPANホールディングス株式会社が設立し、印刷文化に関わる資料の蒐集や研究活動、活版印刷などの印刷を実体験する実践・啓蒙活動を行っている博物館です。場所は飯田橋駅から徒歩13分、TOPPAN小石川本社ビルにあります。

まずは1階のP＆Pギャラリーから見ていきましょう。入ってすぐに活版印刷に使われていた様々な字体の金属製活字が並びます。奥に活版印刷機も展示されています。

続いて、地下の展示室へ行きましょう。チケットカウンターからプロローグに続きます。
プロローグは展示室へと続く導入路で、古来人間が刻んできたヴィジュアルコミュニケーションの足跡を歴史的な資料のレプリカとともにたどっていきます。

さて展示室です。「印刷を見る・知る・学ぶ」ということで、日本史、世界史、印刷技術、印刷工房の4つに分かれています。瓦斯野炎男としては、ガスミュージアムで所蔵している「錦絵」（浮世絵）の印刷についてじっくり勉強させていただきました。

文明開化が錦絵として描かれています。

続いて、一気に時代を進めていったところ、グラビア印刷についての展示です。よくグラビア印刷と聞きますが、どんなものか全く知りませんでした。かつて雑誌の絵画や写真はグラビア印刷により行われていたそうですが、現在の雑誌の“グラビア”はグラビア印刷ではなくオフセット印刷だそうです。

さらに進んでいくと、懐かしさがあふれてきました。プリントゴッコです。年賀状印刷として画期的でしたね。

印刷博物館、いかがでしたでしょうか。今回はほんの一部のご紹介でしたが、印刷の歴史と文明との密接な関わりを知ることができるミュージアムです。
瓦斯野炎男の美味しいミュージアム、またお会いしましょう！