ガスミュージアムブログ
収蔵資料を紹介します。【その2】
テーマ:バックヤードから 公開日:2025年05月21日
紹介資料:「ガスパーコレーター(六杯入)」
販売時期:昭和25~29年(1950~54) 販売価格:¥1.300-
写真の製品は、コーヒーを入れるための道具であるパーコレーターです。
パーコレーターはポットのような本体に「バスケット(こし網)」「バスケットのふた」「ストレーナー
(ヒートポンプ管)」などのパーツをセットして使用します。
本体には水が入り、バスケットにはバスケットの穴よりも大きな粒に荒く挽いたコーヒー粉を入れます。
ストレーナーには、沸騰したお湯をバスケット内のコーヒーへと届ける装置のような役割があります。
水を入れたパーコレーターをコンロの上にのせて熱すると、水が沸騰し、蒸気の力でストレーナーのパイプに
お湯が上昇します。これによって、バスケット内のコーヒー粉にお湯が降り注ぎ、コーヒーが抽出される
仕組みです。

ガスパーコレーター構造図
紹介する製品は、本体下部に内蔵されたバーナーに点火をしてガスの炎で加熱する構造となっており、
この製品だけでコーヒーを抽出できます。コーヒーを抽出する内部の部品を取り出して水を注いでガスの
炎で加熱することで、お湯を沸かす「ガスポット」のような使い方も出来ますが、コンロでお湯を沸かす
ことが当たり前の時代では、そのような使い方の説明はカタログなどではされておりませんでした。

カタログ「ガスパーコレータ」紹介
昭和29年(1954)6月 東京ガスカタログより
次回はどのような資料が紹介されるのかを楽しみにお待ちください。
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