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瓦斯野炎男の美味しいミュージアム【四谷王子編】                       ~飛鳥山「紙の博物館」と行列の「かつれつ四谷たけだ」でカキバター焼~

テーマ:     公開日:2025年12月04日

こんにちは、瓦斯野炎男です。前回はカキフライで盛り上がりましたので、今回は四ツ谷の人気店「かつれつ四谷たけだ」で「カキバター焼」を味わってみましょう。ただし、そう簡単には味わえません。一時間は並ぶ覚悟が必要です。冬季限定のメニューのため、寒空の下で並びます。昼時には常に約30人が並んでいますが、店内は13席しかないため、なかなか進みません。ようやく店の前にたどり着きました。

店内に案内され、カウンターに着席します。並んでいる間に注文を済ませているので、席に着くと比較的短時間で料理が提供されます。

こちらが「かつれつ四谷たけだ」の名物、「カキバター焼」です。大ぶりのカキが6個、肉厚で濃厚な味わいのカキにバター醤油がよく合います。ここでしか食べられない味に、並んだ甲斐がありました。
少々調子に乗って、グルメ番組風に箸上げのシーンです。

今一歩な画角はご了承ください。

カキで幸せいっぱいになったところで、地下鉄に乗って16分、王子に到着です。飛鳥山に向かいますが、せっかくなので無料のモノレールに乗っていきましょう。

飛鳥山モノレール(あすかパークレール)は、JR王子駅中央口改札すぐの公園入り口から山頂まで、高低差約18m、レール延長48mを2分で結んでいます。

山頂に到着です。想像以上に良い眺めです。

公園内を少々歩くと、見えてきました。紙の博物館です。

入館するとすぐに、見慣れた写真が登場です。我らが渋沢栄一翁です。

日本の洋紙の歴史は、渋沢栄一翁が主導して設立し、この王子に開業した抄紙会社から始まりました。

こちらは世界最初の抄紙機の模型です。

次に、ボロ蒸煮釜をご紹介します。驚いたことに、明治初期の日本では紙の主原料が木綿のボロであったそうです。この装置は、そのボロと薬品を入れてパルプを作るためのものです。

ここでは日本の近代製紙産業の歴史や、紙の原料、製造工程について学べます。

また、製紙産業における「持続可能な社会」への取り組みも紹介されています。

製紙業界は早くから製造時の環境負荷の低減に取り組んでおり、さらに主原料である木材の循環利用にも力を入れています。

さて、上階に進みましょう。そこには「紙の教室」と題した、小学生向けに紙の基本やリサイクルなどを体験できるコーナーがあります。

吹き抜けには、なんと世界最大級の洋紙が展示されていて、その幅は約9.33mもあるそうです。

さらに上階では、和紙の歴史や製造方法、用途について学ぶことができます。

和紙は服飾素材としても広く用いられてきました。

軽くて暖かいため、防寒着や旅行の携帯品として重宝されたそうです。最近でも、紙製の下着は旅行や防災用品として利用されていますね。
続いて、製作年代が明確な世界最古の印刷物である百万塔・陀羅尼をご覧ください。

奈良時代に印刷された陀羅尼(呪文の一種)と、それを納めていた小塔(百万塔)が展示されています。

この4階には企画展示室もあり、浮世絵版画など様々な企画展が開催されていますので、見応えがあります。皆さんも洋紙発祥の地である王子で、ぜひ紙の歴史を学んでみてください。

いかがでしたでしょうか。今回の瓦斯野炎男の「美味しいミュージアム」、皆さんも“覚悟”ができたらぜひ「カキバター焼」を味わってみてください。それでは、またお会いしましょう!

 

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