ガスミュージアムブログ
瓦斯野炎男の美味しいミュージアム【名古屋編】 ~トヨタ産業技術記念館と“裏切り飯”~
こんにちは!ガスミュージアム専属リポーターの瓦斯野炎男です。
今回は、なんと名古屋に来ております。名古屋といえば“名古屋めし”が有名ですので、とても楽しみにしています。まずはミュージアムの探索から始めましょう。
名古屋駅から名鉄で一駅の栄生駅で降り、駅から徒歩3分ほどで目的地が見えてきました。トヨタ産業技術記念館です。
トヨタ産業技術記念館は、トヨタグループの共同事業として、かつて豊田紡織株式会社本社工場があったグループ発祥の地に設立されました。工場のため、敷地も建物も広大です。
また、建築史的にも貴重な赤レンガの建物を産業遺産として保存・活用しており、近代日本の発展を支えた基幹産業の一つである繊維機械と、現在も開拓を続ける自動車技術の変遷を紹介しています。
規模は異なりますが、赤レンガの建物という点でガスミュージアムと繋がるものを感じます。
早速、中に入ってみましょう。正面入口から入ってすぐ、巨大な環状織機が出迎えてくれます。
まずは繊維機械館から見学を始めます。
糸を紡ぐ工程について、スタッフの方の実演と解説を拝聴しました。紀元前5,000年以前に人類が生み出した糸紡ぎと布織りの基本動作は、現在に至るまでほとんど変わっていないそうです。
その後、機械化が進んでいきます。
1980年代には全自動紡績システムが開発されました。
最近では、新たな機能を持った製品も次々と生み出されています。
日本の近代化・工業化を支えてきた繊維産業は、今後も社会課題に対して新しい価値を創造し、新産業製品を開発することで、私たちの生活をより豊かにしていくことでしょう。
続いて、トヨタグループの創業者を紹介する「豊田佐吉の志」へ進みます。
豊田佐吉は、人生の大半の時間を織機の発明に捧げた人物です。「研究棟創造に心を致し、常に時流に先んずべし」という言葉からも、彼の志が強く感じられます。
続いて自動車館に向かいます。
佐吉の「研究と創造」に対する理念を受け継いだ豊田喜一郎が、自動車会社を創業しました。ほぼゼロからのクルマづくりだったそうです。
試作ボディーも展示されています。
ここからは歴史的な自動車が並び、マニアにはたまらない展示です。
1960年代クラウンです。
1970年代には安全性に注力し、トヨタESVを開発。コロナに採用されました。
プラグインハイブリッド車、初代プリウスです。
燃料電池自動車「MIRAI」です。内部構造公開です!
燃料電池といえば、家庭用燃料電池「エネファーム」ですね。発電で発生した熱エネルギーを給湯に活用することでエネルギー効率を高めたシステムです。ガスミュージアムでは歴代の「エネファーム」を展示しておりますので、ぜひご覧ください。
https://www.gasmuseum.jp/guide/gasforlife/06/
最後は最高峰のレクサス。イメージですが、アメリカ西海岸をドライブしたくなりますね。
今回は時間がなく、一部のご紹介にとどまりましたが、各時代のトヨタグループの開発技術や生産技術の変遷を学べる施設です。
「研究と創造の精神」と「モノづくり」の大切さを実感できるだけでなく、随所に実演や体験コーナーもあり、多くのスタッフの方々が丁寧に案内してくださいます。未来を身近に感じられる素晴らしい施設です。
短時間でしたが、広い施設を回って少しお腹もすいてきました。お待ちかねの“名古屋めし”といきましょう!
本日の“名古屋めし”は、「ひつまぶし」「味噌カツ」「味噌煮込みうどん」ではなく、「裏切り飯」です。
皆さんは「裏切り飯」をご存じでしょうか?
「こんなところで裏切り飯」という某局のドラマがありますが、内容は豪腕社長に秘書が、予想を裏切り期待を超える美味しさの「裏切り飯」を紹介していく姿を描いたものです。
つまり、せっかく名古屋まで来たのに、いわゆる“名古屋めし”ではなく、一見どこでも食べられそうなメニューでありながら、他では味わえない美味しさの料理のことを指しています。
今回の「裏切り飯」はとんかつです。味噌カツではなく、普通のとんかつですが、この店でしか味わえないとんかつです。
前置きが長くなりましたが、早速お店に向かいましょう。
今回のお店は「カツレツMATUMURA」です。新しくなったあの「大名古屋ビルヂング」の3階にあります。
フレンチシェフが創り出す、火入れにこだわったカツレツが自慢です。
低温調理で時間をかけてじっくり火入れした、柔らかくジューシーな肉質が特徴です。
ガラス越しに見える厨房も、一般的なとんかつ屋さんのものとは違います。スチコン(スチームコンベクションオーブン)を備えたフレンチの厨房ですので、入店前から期待が膨らみますね。
まずは「ささみフィレ低温カツレツ」です。ソースよりも塩でいただくのがおすすめです。
低温調理だからこそ、パン粉が口の中でまるで雪のようにとろけます。
続いて、メインのフィレ肉とロース肉です。
いかがでしょうか。素人が撮影しても、この何とも言えない美しい色合いが伝わります。じっくり丁寧に仕上げられていることが分かります。まずはイギリス、マルドンの塩で一口。評判どおり、柔らかくジューシーです。まさに名古屋のこの店でしか味わえない「裏切り飯」です!
味噌カツで有名な「〇場とん」も東京で食べられますので、皆さんもぜひ「裏切り飯」に挑戦してみてください。
お腹もいっぱいになったところで、瓦斯野炎男の美味しいミュージアム【名古屋編】はいかがでしたでしょうか。
次回またお会いできるのを楽しみにしています!
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