
ガスミュージアムブログ
瓦斯野炎男の美味しいミュージアム【赤羽編】 ~「URまちとくらしのミュージアム」と「すみた」のかしわおろしぶっかけ~
こんにちは、瓦斯野炎男です。今回は「千ベロの聖地」として名高い赤羽にやって来ました。さすがに千ベロに
直行というわけにもいかないので、まずは腹ごしらえからです。

駅を下りてすぐのところに、昔ながらの雰囲気漂う喫茶店「友路有(トゥモロー)」があります。ここのナポリタンが絶品だと聞いていたのですが、残念ながら改装中のようです。しかし、幸いなことにすぐそばに2号店があるので、そちらへ向かいました。

早速、入店して注文です。ランチメニューから、もちろん喫茶店の定番、ナポリタンをチョイス。ドリンクとミニサラダに味噌汁が付いてくるという、まさに昔ながらの喫茶店スタイルですね。モチモチの麺に甘酸っぱいケチャップがしっかり絡んでいて、一口食べると懐かしさがこみ上げてくるような、心温まる味わいでした。

名物のプリンも追加でオーダー。しっかりとした固さがありながらも、口溶けはなめらか。ほろ苦いカラメルソースが濃厚な卵の風味を引き立てる、まさにレトロ感あふれる絶品です。この味わいに、昭和の時代にタイムスリップしたかのような気分になりました。

お腹が落ち着いたところで、いよいよミュージアムに向かいましょう!今回訪れるのは「URまちとくらしのミュージアム」です。赤羽台ということもあり、かなりの坂道を上って行きます。ようやくミュージアムの看板が見えてきたところで、ふと赤羽駅側を見ると、なんとそこにはエレベーターがあるではないですか!自転車も乗れるほど大きく、10mもの高低差を上り下りできるとのこと。赤羽台にお住まいの方にとっては本当に便利な施設ですね。悔しいので、帰りに乗ってみることにします。
さて、気を取り直して「URまちとくらしのミュージアム」の入口に到着です。


団地初の登録有形文化財に登録されている旧赤羽台団地に囲まれた芝生広場を抜け、ミュージアム棟へと向かいます。

さあ、早速中に入ってみましょう!

見学は事前予約制のツアー形式です。
まずはツアーの説明を受け、配布されたシューズカバーを装着して準備万端。続いて、URシアターでURが取り組んできたまちづくりの変遷を、4面の大迫力スクリーンで体感します。
エレベーターで4階に上がり、いよいよ見学開始です。最初に目にしたのは、同潤会代官山アパートの展示。関東大震災後の住宅復興のために設立された財団法人同潤会が建設した、本格的な鉄筋コンクリート造の集合住宅です。
<参考>
ガスミュージアムのブログでは、同潤会青山アパートについても取り上げていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
東京の街~くらべる探検隊~ 第16回「同潤会青山アパートと表参道」

瓦斯野炎男としては、やはり台所が気になります。そこにはガスコンロとガスかまどが。ガスメーターまで精巧に再現されており、当時の暮らしが目に浮かびます。



<参考>
右写真はガスミュージアムの昭和10年代の台所展示です。ガスメーターやガスかまどが同潤会代官山アパートの展示と類似しているのが分かります。

部屋にはガス栓と、当時使用されていたであろうガスストーブも展示されており、これらが画期的な設備だったことが分かりますね。
続いては「蓮根団地」の展示です。日本住宅公団初期を象徴する2DK(ダイニングキッチンと2つの寝室を持つ間取り)の代表的な住宅で、ダイニングで椅子に座って食事をする生活を促すため、予めテーブルが備え付けられていたそうです。

ここでもやはり気になるのは台所。ガスコンロが2台設置されており、当時の生活の変化を感じさせます。そして、ついにお風呂も登場!ガス式ですが煙突付きのタイプで、当時のガス風呂の様子を垣間見ることができます。

さらに「晴海高層アパート」へと進みます。これは公団初となる10階建ての高層集合住宅で、3階ごとにエレベーターが着床する共用廊下から、階段で上下階の住戸にアクセスするスキップフロア形式が採用されています。ダイニングキッチンもよりおしゃれになり、ガスコンロも使いやすく進化しているのが分かりますね。


お風呂も自動点火に変わり、現代の利便性に近づいているのが見て取れます。

最後は「多摩平団地テラスハウス」。専用庭のある長屋建ての低層集合住宅で、昭和30年代に郊外の団地で多く建設されたそうです。ここにも見慣れたような台所がありました。


<参考>
右写真はガスミュージアムに展示されている昭和40年代の団地の台所です。UR都市機構様にご協力いただいたものです。

瓦斯野炎男ということで、特に台所とお風呂を中心にじっくりと見学してしまいましたが、実は建築的にも多くの見どころがあり、あっという間の90分でした。UR都市機構様はこうした長年の住宅建設で培ったノウハウを生かし、現在では都市再生や災害からの復興にも尽力されているとのこと。特に東日本大震災で多大なる被害を受けた女川町の復興計画などを手掛けていると聞き、その社会貢献の大きさに感銘を受けました。
台所ばかりに注目していたら、すっかりお腹が空いてきました。先ほど見つけたエレベーターで赤羽駅方面に下りて、メインディッシュの「手打ちうどん すみた」に向かいましょう!

「すみた」は、以前十条にあった店舗には何度か足を運んだことがあり、東京で一番美味しい讃岐うどんとの声もあるほど。常に賑わっていて、行列が絶えません。今回、赤羽の店舗は初訪問ですが、期待に胸が膨らみます。
まずは、讃岐おでんで気持ちを落ち着かせます。

だしがシミシミに染み込んだ大根と、とろけるような牛すじは、何度食べても絶品です。
さて、お待ちかねのうどんです。ここでは、特に鶏天(かしわ天)が美味しいので、「かしわおろしぶっかけ」を注文しました。

一口すすると、しっかりとしたコシがありながらも、なめらかでのど越しが最高。ぶっかけのだしも、最後の一滴まで飲み干したくなるほどの奥深い味わいです。そして、かしわ天は、よく味がつけこまれており、噛むほどにジューシーな肉汁が広がる絶品です。衣はサクッと、中はふっくらとした食感で、うどんとの相性も抜群でした。

少々長くなりましたが、今回の「瓦斯野炎男の美味しいミュージアム」赤羽編、いかがでしたでしょうか。皆さんも、「くらし」を支えた住宅の歴史を体験しつつ、最後はのど越しの良いうどんをツルッとすすってみてはいかがでしょうか。それではまた次回の「瓦斯野炎男の美味しいミュージアム」でお会いしましょう!
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