高輪牛町朧月景

小林清親＜明治12（1879）年  木版画＞

新橋横浜間に布設された鉄道路線の内、高輪付近に建設された海上に築かれた堤上を走る、蒸気機関車の姿が描かれています。当時この区間を走っていた蒸気機関車はイギリス製で、作品に描かれているような、正面下部にカウキャッチャーを備えた機関車は北海道でしか走っておらす、参考資料を元に描かれたと考えられます。

日本橋夜

小林清親＜明治14（1881）年  木版画＞

本町通夜雪

小林清親＜明治13（1880）年  木版画＞

日本橋北の本町より、浅草橋へ続く本町通りの雪景色を描いています。塀に「薬種」とあるところから、現在でも製薬会社本社が集まる、本町付近の通りを描いていることがわかります。通りにガス街燈が布設されたのは、1875（明治8）年4月1日からになります。

新橋ステンション

小林清親＜明治14（1881）年  木版画＞

両国花火之図

小林清親＜明治13 木版画＞

五本松雨月

小林清親＜明治13（1880）年  木版画＞

池の端花火

小林清親＜明治14（1881）年  木版画＞

不忍池の花火を楽しむ様子が描かれています。花火は光の尾を引きながら落ちる姿で表現され、岸辺から眺める人々は、花火の輝きによりシルエットで表現されています。

東京両国百本杭暁之図

小林清親＜明治12（1879）年  木版画＞